生前に似合っていた色や形が、そのまま似合うとは限らない――エンディングドレスとは何のための服?
その日が、来る前に。服飾のプロが考え続けてきた「最期の一着」。
🌸「エンディングドレス」とは、何のための服?
エンディングドレス(死装束)とは、
亡くなったあと、納棺前からお見送りまで身にまとう服。
「おしゃれに見える」だけでなく、
その時の体の状態・肌の色・作業の流れまで考えて作られた専用の服と、さくらさくらでは、20年以上提案してきました。
生前に似合っていた色や形が、
そのまま似合うとは限らない――
ここが、「多くの方が知らない」ポイントです。
🌸エンディングドレス(死装束)の主な種類
① 伝統的な白装束
今も葬儀会社で最も多く扱われています。
・宗教的に安心な死装束
・慣習に沿っている
・一方で、「本人らしさ」という点では型は似ていて、選択肢が少ないのが現実です。
② 葬儀会社が用意している簡易的なエンディングドレス
葬儀会社では、
・白のワンピースが足先まで長くなった型
・素材もデザインもシンプル
・一重で、浴衣の上からでも掛けて着せられる仕様
といった(死装束)が用意されている場合も、稀にあります。
「選ぶ」というより
その場で着物かドレスかを決めるケースがほとんどです。
③ 専門ブランドのエンディングドレス(死装束)
近年少しずつ増えてきた選択肢です。
ただし、ブランドごとに大きな違いがあります。
🌸ブランドごとの違いは、どこにあるの?
最近は
上から掛ける「割烹着」型
「写真映え」「レースたっぷり」「華やか」型
などがあります。
ですが、実際の現場では
・生地が硬くて着せにくい
・生地が薄くて着せにくい
・透ける、破れやすい
・着替えの途中で引っかかる
といったことが起きがちです。
死装束を着せるのは、家族ではなく、ほとんどの場合は納棺の専門職「納棺師」さんたち。
ここを理解しているかどうかが、決定的な違いになります。
納棺には技術の差が有り、また、故人の状況や人手の問題で、死装束以外の私服は着せられない場合があります。
来年2月公開の東宝映画「ほどなく、お別れです」※では、目黒蓮さんの仏衣死装束での納棺シーンがあるようですので、一度イメージを膨らませてみてもいいかもしれません。
家族葬が中心の時代となり、納棺こそ遺族にとって大事な時間となりつつあります。(時間の余裕ができ、参列者とともに故人に向き合う機会ができた)
映画「おくりびと」以降、その大切さに気づいた方も多いと思います。
🌸さくらさくらが大切にしていること
さくらさくらのエンディングドレス(死装束)は、
・創業から60年以上携わってきた、服飾専門業者
・葬儀社・納棺業者との長年の取引
・葬儀会社、納棺業者の現場の声を反映した型紙と構造
こうした積み重ねの中で生まれています。
派手さはありません。
けれど、
✔ その時に慌てない
✔ 現場で困らない
✔ 見送る側の心が乱れない
そのための見た目ではわからない作りがあります。
🌸「エンディングドレス(死装束)」と「生前の服」とは、まったく違う理由
亡くなったあとの身体は、
・むくみ
・姿勢の変化
・肌色の変化
などが起こります。
そのため
生前「よく似合っていた服」が、
そのまま美しく見えるとは限りません。
さくらさくらでは、
・色味は顔色が沈まないか
・首元や袖口は自然か
・デリケートな身体(特に皮膚)への負担がないか
など、
納棺専門会社のチェックを充分に受けたエンディングドレス(死装束)だけを製品化しています。
さくらさくらのスタッフも、実際に男女の故人様へ自社商品(死装束)の着付けを経験し開発しています。
🌸「何を選べばいいかわからない」娘さん世代へ
50代〜70代の娘世代の多くが、こう言います。
「考えなきゃと思うけど、よくわからない」
「母の好みと私の着せたいものが違っている」
それは当然です。
この分野は、経験する機会がほとんどないから。
だからこそ、
・派手かどうか
・流行っているかどうか
ではなく、
「その時、誰が困らないか」
「悲しみの場にふさわしいか」
「故人の尊厳が保たれるか」
という視点で選んでほしいのです。
🌸年末年始は、家族会議に向いている時期
年末年始は、
・家族が集まりやすい
・時間に余裕がある
・自然に「これから」の話ができる
そんなタイミング。
必ず死装束を、早々と「決める」必要はありません。
まずは「知っておく」だけで充分。
🌸まとめ
積み重ねられた安心を。
エンディングドレスは、
自己表現の服と思われがちですが、
それ以上に大切なことは、
「その日を、静かに、滞りなく迎えるため」の服。
長年、服を作り続け、
葬儀の現場と向き合ってきたからこそ、わかることがあります。
さくらさくらの製品は、
その「見えない部分」を大切にしています。
ご不安な点など何なりとご相談ください。
※ 東宝映画2月6日公開 「ほどなく、お別れです」生と死、別れの意味に向き合うヒューマン映画 目黒蓮さん 浜辺美波さん W主演
