エンディングドレス誕生秘話②~着替えの用意・そこから始まったエンディングドレスの物語~
 
          エンディングドレス誕生秘話②~着替えの用意・そこから始まったエンディングドレスの物語~
心臓マッサージで血のにじんだ父の患者着。
「これからお父様の清拭とお着替えをいたします。着せたいものはありますか?」と看護師さんに尋ねられました。
入院の際、父は背広姿でした。背広は意にそぐわず、急で用意がないことを伝えると「無ければ売店に浴衣があるので買ってきてください」と教えていただき買いに走りました。すぐに霊安室に移動しなければならず、あわただしい雰囲気のなか悲しみに暮れる暇などありませんでした。とにかく着替えを用意しないと・・・。
1時間ほどだろうか。名前を呼ばれ病室に戻ると、浴衣に着替えてきれいに髪を整えた父の姿がありました。人工呼吸器、心電図、点滴。すべての機器は外され病室は静けさに包まれていました。痛みや苦しみから解き放たれ父はただ眠っているようでした。
それでも死を受け入れなければと抗ううちに、見慣れない浴衣姿の父にすがって泣いている母を見つめながら、なぜか父がよその人なのでは?と思えてきて混乱するうちに、言いようのない寂しさが一気に胸の中にひろがり、次第に深い悲しみで覆われて沈んでいくような気持ちに襲われました。
その時、心の中で感じたことは「最期の姿こそ、その人らしくあってほしい」ということ。
それが、のちに「エンディングドレス」誕生へとつながる最初のきっかけでした。
悲しみの底で見た父の姿が、「その人らしく、故人が美しい服」という新しい発想を生み、創造への道へとつながっていきました。
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